9 Rules of Man to Man Defense
いきなりですが、質問です。
DFの目的って何でしょう?
「自分のマークマンを守ること」。「ゴールを守ること」。こう答える方が多いんじゃないかなと思います。実際、私もずっとそう思っていました。マークマンに抜かれないように、シュートを打たせないように。それがDFだと。
でも実は、この2つとも勘違いなんです。
DFの目的:OFのスコアを止める
その手段:Ballに攻める
「Ballに攻める」。これがDFの本質です。
具体的には、こういうことになります。
- ① Ballの動き(ドリブル・パス)を止める ─ 直接的なBallへの攻め
- ② 人の動き(カッティング・スクリーン)を抑える ─ 間接的なBallへの攻め
- ③ ①②によってタフShotを打たせてReboundをおさえる
これらを達成できれば、OFはどんどん難しくなります。逆に言えば、どれか1つでも欠けると、チームDFは簡単に崩れてしまうということです。
ここで、多くのチームが陥っている2つの勘違いについて、もう少し掘り下げておきます。なぜこれらが「勘違い」なのか。その理由を理解しておくと、9つのルールの意味がより深く腑に落ちるはずです。
勘違い①:人を守るのがDFである
OFは何に従って動くか、考えてみてください。
答えはシンプルで、Ballに従って動くんです。ボールがウィングにあればウィング方向に、ボールがポストに入ればポストに合わせて。OFの動きは全てBallを起点にしています。
ということは、DFが「人」を優先して守ると何が起きるか。
DFは必ず後手になるんです。
OFは「次にBallがどこに動くか」を知っている。でもDFは「人がどこに動くか」しか見ていない。この情報の非対称があるかぎり、DFは永遠に一歩遅れ続けることになります。
「マークマンについていく」だけでは、常にOFの後追いになる。先回りするためには、「Ballがどこに動くか」を見なければならない。つまり、DFもBallに従って動くべきなんです。
勘違い②:ゴールを守ることがDFである
これも違います。
ゴールの高さは3.05m。常に守り続けることは物理的に不可能ですよね。シュートが放たれた瞬間、DFにできることはほとんどありません。ブロックに飛んでも、届かないことのほうが多い。
「ゴールを守る」という意識だと、どうしてもリアクティブ(受動的)になります。シュートを打たれてから反応する。それでは遅い。
あくまでも対象はBall。いつ何時もBallありきです。Ballに攻める姿勢を忘れないでください。シュートを打たれる前に、Ballに対してプレッシャーをかける。パスコースを塞ぐ。ドリブルを止める。そうやって「シュートを打たせない」状況を作る。
受け身の「守る」ではなく、能動的に「攻める」。これがDFの本質です。
💡 ちょっと余談
この「Ballに攻める」という考え方、最初は違和感があるかもしれません。私も最初はピンときませんでした。「守る」のがDFなのに、「攻める」って何? という感じで。
でも一度この視点を持つと、チームDFの設計がまったく変わってきます。なぜそこに立つのか。なぜそのタイミングでヘルプに行くのか。全てが「Ballに攻める」という原則から説明できるようになる。
9つのルールを見ていく中で、その意味が少しずつ腑に落ちてくると思います。
ここからが本編です。Man to Man DFを機能させるための9つのルールを順番に解説していきます。
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