ソクラテス式バスケノート術
~なぜ、「問い」がこれほどまでに人を成長させるのか?~
コートの選手たちに、
「もっと考えろ!」と叫んだことはありませんか?
けれど、当の選手たちはどうすればいいのか分からず、ただ言われた通りに動くだけ。
心当たりのある指導者は多いはず。
そこで生まれたのが、「ソクラテス式バスケノート術」。
これは、古代ギリシャから受け継がれてきた「問いかけの力」を、バスケ指導の現場に合わせて形にしたものです。
今回は、研究論文で裏付けられたエビデンスに沿いながら、なぜ問いがこれほどまでに選手の学びと成長を引き出すのか、そしてどのようにノートというツールを使ってチームを変えていくのかをお伝えします。

口で言うだけの限界からの脱却
悩みを共有する指導者の声
「試合中に『考えて動け』と言っても、結局いつもと同じパターンに陥る」
「練習後の振り返りをさせても、『次は頑張ります』で終わってしまう…」
こんな声を、多くのコーチ仲間から聞いてきました。
それまで私も、技術指導や戦術指示は熱心にやっていたつもりでした。
でも選手が自分の頭で考える習慣が根づかずに苦戦。
いくら叫んでも、試合になればベンチからの指示を待つばかり。
私自身、「何が足りないんだ?」と悶々としていたのです。
出会いはソクラテス式問答法
そんなとき、教育学や心理学の研究で繰り返し注目されるソクラテス式問答法に行き着きました (Ho et al., 2023; Oyler & Romanelli, 2014)。
答えを教えるのではなく、問いを投げ続けることで学習者の考える力を引き出す。
「バスケの指導でも、この仕組みが当てはまるのではないか?」
そう直感し、実践してみたのが始まりです。
しかし当時は、ただ問答を重ねるだけでは時間も足りないし、選手の思考を可視化する手段が欲しい…。
試行錯誤の末に浮かんだアイデアが、ノートだったのです。

ノート術との融合がもたらす可能性
時間的制約への挑戦
とはいえ、練習後に一人ひとりへ深い質問を何度も投げかけるのは時間的に難しい。
試合後だって、全員と対話を続けるには限界があります。
そこで思いついたのが、「問いをノートに載せてしまえばいい」という発想でした。
選手が練習や試合後にノートを開き、ガイドされた問いに従って書くだけで、自然と自分で考え始める。
私自身もノートを読み込み、返答として追加の問いや簡単なフィードバックを添えられる。
ソクラテス式バスケノート術の原型
こうして生まれたのが、「ソクラテス式バスケノート術」です。
コーチにかかる時間と労力の負担を和らげると同時に、選手側にも「自分で書きながら振り返る」という習慣をつけてもらえる。
まさに「問い」と「ノート」を結びつけることで、選手とコーチ双方の負担を減らしながら、思考の深掘りを継続できるシステムを築くことができました。
このノート術がなぜ、自分で考える選手を育てるのか?
なぜ「ソクラテス式バスケノート術」なのか?
問いこそが思考を「外」に引っ張り出す
脳の中を可視化するには、問いかけるのが最適だと数々の研究は示唆しています (Chi et al., 1994; Bayona & Durán, 2024)。
「なぜそのパスを選んだ?」「どうすればもっと良かった?」と尋ねるだけで、選手は記憶を検索し、理由を探り始める。
答えがすぐ浮かばなくとも、考え続けるうちに新たな気づきが顔を出します。
これをバスケ指導に当てはめたのが、ソクラテス式バスケノート術です。
ノート上で問いと向き合うとき、選手は周囲の視線や時間の制約から解放され、じっくり思考を深められます。
これが試合中の瞬間判断にも生きる、「認知力の底上げ」につながるわけです (Roberts & Ryrie, 2014)。
内発的モチベーションを呼び覚ます
「自分で答えを出す」という行為は、学習の主体感を高めます (Vittorio et al., 2022)。
コーチから指示されたから動くのではなく、「こうしたいからこう動く」と自分で考えるようになると、選手のモチベーションは驚くほど変化します。
失敗しても、「なんで失敗した? 次はどうする?」と改めて問いに向き合えるため、立ち直りも早い。
事実、認知行動療法の領域でもソクラテス式の質問が、自己効力感を育むと報告されており (Braun et al., 2015)、スポーツ現場でも選手のメンタルケアに有効とされています (Tan et al., 2016)。
自分で答えを見つけ、自分で軌道修正する。
その習慣が根づけば、選手はコーチの指示を待つ存在ではなく、主体的にプレーを組み立てる思考の司令塔へと変わります。
あなたのチームにも実践と変化を
問いを形にするまで
ソクラテス式バスケノート術を具体的な教材にするまでには、私自身いろいろ試行錯誤を重ねました。
最初は質問項目が多すぎて、
選手から「書くのがしんどい…」と苦情が相次ぎ、何度も挫折しかけました。
それでも、「問いの力は絶対に効果があるはずだ」という確信を捨てず、質問を絞って見直し、記入例を豊富に入れたテンプレートも用意。
そうして少しずつ改良した結果、選手たちの反応がガラッと変わったのです。
1日の終わりや試合後に、選手がノートに落とし込むだけで考えないプレーから脱却しやすくなるのを目の当たりにしました。
コーチとしても、選手が何を思い、どこでつまずいているかをノートを通じて理解できると、指導はぐっと的確になります (Koh et al., 2015; Nash et al., 2022)。
ソクラテス式バスケノート術で得られる変化
1.選手同士の議論が活発に
ノートで問いを共有していると、自然と「自分はこう考えたけど、君はどう?」というやりとりが生まれます (Roberts & Ryrie, 2014)。単なる反省会が、知恵を持ち寄る場所へ変化していくのです。
2.ミスが学びのタネになる
ミスは失敗で終わらず、「なぜ起きたか」「どう修正するか」の問いにつながる。結果的に精神的ダメージが軽減し、メンタル面の安定にもつながります (Braun et al., 2015)。
3.コーチも対話型に転換
「ここはどう思う?」と問い返す指導スタイルになり、コーチの負担が軽くなるという意外なメリットもあります。選手に合わせて答えを教えるのでなく、選手自身が答えに近づくようサポートするだけでよくなるからです。
あなたのチームが変わる瞬間を目撃してほしい
もしあなたが、「考えて動け!」とどれだけ叫んでも変わらない現状に苛立っているなら、ぜひソクラテス式バスケノート術を試してみてください。
一度導入を始めると、選手たちは最初こそ戸惑うかもしれません。
でも次第に「なぜ?」を自ら発し始め、チーム内に新しい空気が流れ始めます。
コーチだけが必死に答えを与える指導から、選手が自分で答えを見つけ出す指導へ。
その変化は、あなた自身が想像している以上に大きなエネルギーを生みます。
商品内容
① メインコンテンツ:思考の文化を築く「設計図」
この資料では、ソクラテス式問答法をバスケットボールに応用するための、6つの思考ステップと具体的な質問設計の考え方を解説しています。
たとえば
- 問題の「本質」を見抜く問いとは?
- 得点が止まったとき、どんな質問が選手の視点を広げるか?
- チームのアイデンティティや構造的な欠陥に、どうやって気づかせるか?
- 単なる振り返りを、学びに変える対話にするには?
すべて、実際のバスケの試合・練習場面をもとに構成されています。
単なるHow-toではなく、思考と指導の原理原則をまとめた設計図です。
この考え方を理解することで、テンプレートの使い方が変わります。
② ソクラテス式バスケノート術・テンプレート(PDF)
選手が「問いに向き合い、自分の頭で考える」状態を自然と引き出すよう設計された、完全書き込み式のテンプレートです。
- 実際に練習や試合後にすぐ使える
- 印刷して配布するだけでOK
- フォーマットに沿って書くだけで思考と言語化が自然に深まる
教える側にとっても、「どこまで理解しているか」「どこで詰まっているか」が可視化され、的確なフィードバックが可能になります。
③ 記入例サンプル
テンプレートを渡しただけでは、選手も「どう書けばいいの?」と戸惑いがち。
そこで、実際の例をベースにしたサンプルをご用意しました。
- どんな問いにどう答えたか?
- 書き方のレベルはどんなものか?
- 記入からどんな思考の進化が見えてくるか?
こうした例を見ることで、選手も指導者も「なるほど、こういうふうに使うのか」と具体的なイメージが持てるようになります。

この3つがあれば、「考えさせる」が仕組み化される
このノート術を使えば、
「問い→思考→行動」が言語化され、残るんです。
つまり、考える力が再現可能になる。
それが、この資料、そしてテンプレートと記入例の一番の価値です。
購入手順
1.このページ下にある青いボタンからお申し込みください
2. 入金確認後に購入者ページをご案内します
・自動返信ですぐにお届けします
3: 商品をお受け取りください

圧倒的な思考力を選手に宿すメソッド、
ソクラテス式バスケノート術
販売価格 12,980 円 (税込み)
Q&A
Q:反省ノートの取り組みをこれから始めるコーチでも大丈夫ですか?
ソクラテス式問答法は一生役に立つと断言できる考え方です。勉強しておいてまず損はありません。ただし思考力は一朝一夕で身につくものではありません。地道に訓練していくことが前提になります。
Q:返金保証はありますか?
申し訳ございません。この教材には返金保証は付いていません。なぜなら返金保証がないと決断できないような方には、手にとってもらいたくないからです。一生モノの思考力を身に付けたいという強い思いのある方だけご購入ください。
Q:銀行振込は対応してますか?
銀行振込は対応しておりません。クレジットカード決済のみになります。
Q:実践したら試合に勝てるようになりますか?
思考力はあくまでも試合に勝つ上での必要な要素の1つです。それをどう活かすかは実践者に依存する部分があります。しかしながら、本教材ではより実践的に思考を深めるための重要なポイントを出し惜しみなく公開しています。あとはご自身でご判断ください。
あなたへの問いと未来
決断の先にあるチームの変化
「このまま「考えろ!」の一点張りで、選手にどれほどの成長が望めるだろうか?」
「問いかけをノートで習慣化したら、チームの力はどこまで伸びるのか?」
どちらの問いにも、最終的な答えを出すのはあなたです。
けれど、エビデンスと実践知に裏づけられた「ソクラテス式バスケノート術」が、あなたのチームに変革をもたらす可能性はきわめて高い。
それは、多くの研究 (Ho et al., 2023; Chi et al., 1994) そして実践事例が示唆しています。
最後に:問い続けることで、未来は変わる
ソクラテスが遺した「自分で考える力」は、時代を越えて今もなお多くの教育・コーチング現場で通用しています (Oyler & Romanelli, 2014; Braun et al., 2015)。
そのエッセンスをバスケ指導に寄り添う形で凝縮したのが、この「ソクラテス式バスケノート術」。
悩みながらも問いを重ねる過程で、選手は自分自身を深く知り、チームは新たな連携の形を手にします。
あなた自身の指導スタイルも、「教える」から「引き出す」へとシフトしてくる。
問い続ける。迷い続ける。
でも、その先で見える景色は、今とはまったく違ってきます。
あなたは、この変化に踏み出しますか? それとも、これまで通りの指導を続けますか?
答えは、あなたの中にあります。
購入手順
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2. 入金確認後に購入者ページをご案内します
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3: 商品をお受け取りください

圧倒的な思考力を選手に宿すメソッド、
ソクラテス式バスケノート術
販売価格 12,980 円 (税込み)
参考文献
Bayona, J.A., & Durán, W.F. (2024). A meta-analysis of the influence of case method and lecture teaching on cognitive and affective learning outcomes. International Journal of Management Education, 22, 100806.
Braun, J.D., Strunk, D.R., Sasso, K.E., & Cooper, A.A. (2015). Therapist use of Socratic questioning predicts session-to-session symptom change in cognitive therapy for depression. Behaviour Research and Therapy, 70, 32–37.
Chi, M.T.H., de Leeuw, N., Chiu, M., & LaVancher, C. (1994). Eliciting self-explanations improves understanding. Cognitive Science, 18(3), 439–477.
Ho, Y.-R., Chen, B.-Y., & Li, C.-M. (2023). Thinking more wisely: using the Socratic method to develop critical thinking skills amongst healthcare students. BMC Medical Education, 23(1), 173.
Koh, K.T., Mallett, C.J., Camiré, M., & Wang, C.K.J. (2015). A guided reflection intervention for high performance basketball coaches. International Sport Coaching Journal, 2(3), 273–284.
Nash, C., MacPherson, A.C., & Collins, D. (2022). Reflections on reflection: clarifying and promoting use in experienced coaches. Frontiers in Psychology, 13, 867720.
Oyler, D.R., & Romanelli, F. (2014). The fact of ignorance: revisiting the Socratic method as a tool for teaching critical thinking. American Journal of Pharmaceutical Education, 78(7), 144.
Roberts, S.J., & Ryrie, A. (2014). Socratic case-method teaching in sports coach education: Reflections of students and course tutors. Sport, Education and Society, 19(1), 63–79.
Tan, S.L., Koh, K.T., & Kokkonen, M. (2016). The perception of elite athletes’ guided self-reflection and performance in archery. Reflective Practice, 17(2), 207–220.
Vittorio, L.N., Murphy, S.T., Braun, J.D., & Strunk, D.R. (2022). Using Socratic questioning to promote cognitive change and achieve depressive symptom reduction: Evidence of cognitive change as a mediator. Behaviour Research and Therapy, 150, 104035.