雑談部屋
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バスケットボールの進化:戦術とプレースタイルの変化

Coach KAZU
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バスケットボールの進化:
戦術とプレースタイルの変化

バスケットボールは、その長い歴史の中で
戦術とプレースタイルが常に変化してきました。

ショットクロックの短縮、個人スキルの向上、
新たな戦術の登場など、多様な要因が
この進化を促しています。

この記事では、
バスケットボールの進化と
その背後にある要因、

また未来にはどんなバスケットボールが
待っているのかについて考えていきます。

先にざっくりとした結論を言ってしまうと
次のような流れです。

①ショットクロックの短縮

②トランジションの加速

③個人スキル主体の戦術の台頭

④既存の戦術の再編

⑤スポーツの枠を超越
カズ
カズ
段階としては今は④がメインですかね、
今後は⑤まで一気に加速すると予想します。

ショットクロック短縮と速い展開

これはバスケットに詳しい方なら
必ず知っていることです。

昔はショットクロックが30秒でした。
今考えると非常に長いですね。

それが2001年に24秒に変更になりました。
さらに2018年には14秒ルールが導入され、
大きな混乱を招きました。

ショットクロックの変更とその意義

バスケットボールにおけるショットクロックは、
攻守のリズムを司る重要な要素です。

以前の30秒から24秒への短縮、
そして14秒ルールが導入されたことで、
ゲームのテンポとプレーのスピードが
いままでより圧倒的に速まりました。

選手たちは今までより少ない時間内で
得点を狙わなければいけません。

となると、
以前の30秒に最適化された戦術では
オフェンスとして機能しなくなってきます。

このショットクロックの短縮は
バスケット界の歴史に
非常に大きな影響を与えたわけです。

それと同時にバスケット界は
過去の戦術の見直しを余儀なくされました。

トランジション加速による戦術変化

ショットクロックの短縮に伴い、
攻守のトランジションが加速しました。

ディフェンスからオフェンスへの
素早い切り替えが必要なため、
選手たちには迅速な判断・プレーが求められます。

これにより、
速い展開を活かす新たな戦術が
模索されるようになりました。

ドリブルと個人スキルの台頭

日々SNSで当たり前のように目にする
数々の個人スキルの動画。

小学生の女の子が、
ボール2つを巧みに操るような映像は
今ではそれほど珍しくありません。

一昔前では全くもって
考えられなかったことです。

個人スキルの重要性

ショットクロックの短縮による戦術の変化は、
個人スキルの向上を促進しました。

選手たちはドリブルやシュートなどの個人スキルを高め、
クリティカルな瞬間でのプレーに自信を持つ必要があります。

チーム連携は依然として重要ですが、
その意味合いが変化しています。

個人プレーとチームプレーは、
相反するものとして二極化されていました。

現代でもそのように表現する監督・コーチは
数多く見受けられます。

ところが現代のバスケにおけるチームプレーは
個人の創造性を起点としています。

個人のスキルをきっかけにチームが連動し
攻撃の幅を広げていくことが、
チームプレーとして捉えられるようになりました。

ドリブル主体の戦術の浸透

ショットクロック短縮による影響の一つが、
ドリブル主体の戦術の浸透です。

一昔前のパス主体の考え方では、
もし連携がとれない場合、
一気に手詰まりになります。

そしてあっという間に
ショットクロックが消費されてしまいます。

例え連携がとれなくても、
24秒以内に必ずシュートまで持ち込める、
そのためのドリブル技術が必要不可欠になりました。

ドリブルスキルを活かしたプレーが増加し、
部活の練習では多くの学校が
ドリブル練習により時間を割くようになりました。

ドリブルで観客を魅了する選手が
一昔前より格段に多くなったのも、
そのような戦術の変化が背景にあります。

アウトサイドオフェンスとポストプレーの再評価

インサイド中心のオフェンスは良いオフェンス。
アウトサイド中心のオフェンスは悪いオフェンス。

この考え方に対して、
一概にはYESと言えないのが
現代のバスケです。

アウトサイドオフェンスの重要性

現代のバスケは過去と比較して、
アウトサイドオフェンスの重要性が
増してきました。

その背景には、3ポイントラインが
2011年に6.25mから6.75mに伸びたことが
影響しています。

シュートの技術も向上しており、
長距離シュートを攻撃の主軸するチームも
多く見受けられるようになりました。

3ポイントシュートの距離が伸びるとなれば、
ディフェンスは広がらざるを得ません。

ディフェンスが広がれば今度は、
ドリブルの技術が活きてきます。

まとめると、

・3ポイントラインの延長

・長距離シュートを軸としたオフェンス

・ディフェンスの拡張

・ドリブルスキルの必要性の向上

ショットクロックの短縮は
連鎖的に一連の出来事を生み、
バスケット形を大きく変えました。

ポストプレーの再評価

アウトサイドオフェンスの流行にもかかわらず、
ポストプレーも依然として影響力を持っています。

個人的には、現代のバスケは
この点で少し足踏みをしているような印象を受けます。

というのも、
従来のポストプレーのスタイルが、
現代のバスケとマッチしきれていないんです。

ポストプレーと言えば、インサイドで面取りをし、
そこからゴリゴリと1対1を仕掛ける。
そんなイメージかと思います。

そのポストプレー自体が悪いわけではなく、
大きい選手がいるチームであれば、
むしろ有効です。

しかし、一連のルール改革によって登場した
現代のバスケスタイルに、今のポストプレーが
ピッタリかというと、少し疑問を感じます。

グリネードからヒントを得る

現代のバスケで従来のポストプレーをそっくりそのまま使ってしまうと、
24秒ショットクロックとのミスマッチが生じます。

ポストプレーは、
どうしてもボールと選手の動きが
止まってしまいます。

24秒ショットクロックにおいては
よりボールムーブメントを起こした方が、
試合を有利に運べるのではないかと感じています。

とはいうものの、僕自身も
現代バスケにマッチするような
ポストプレーについては解像度高く思い描けていません。

しかし1つヒントになるのが
Grenadeという動きです。

ポストでボールを受けた選手が、
上の選手にDHO(ドリブルハンドオフ)を
行う動きのことです。

ゴリゴリのポストプレーではなく、
ポストを一つの経由地として、
バスケットを展開しているような印象です。

このように、ポストプレーは形を変えて、
次の時代のオフェンスの軸となっていく。
そんな感じがしますね。

未来への期待と展望

さてここからは、
少し話題を変えて、
展望についてお話ししていきます。

不確定要素の多いジャンルですので、
「ふ~ん、そうなんだ」くらいに
思っておいてください。

テクノロジーの進化とスキル向上

バスケットボールの進化は、
テクノロジーの進歩と相まって進行しています。

データ分析や映像解析の活用により、
選手たちはより効果的なプレーを
追求できるようになっています。

さらにAIの発展も著しく、
シンギュラリティ(AIが人類の知能を超える概念)は
2045年といわれています。

カズ
カズ
個人的にはもうすでにシンギュラリティは
到来したように思えます。

これによりスポーツ界は
未知の領域に突入します。

どういうことかというと、例えば
コートバランスや選手の心拍・血圧等を
ビッグデータをもとに解析し、

試合中での適切な選手の交代や
適切なタイミングでのタイムアウトが
可能になります。

日々のトレーニングに関しても、
AIによってパーソナルに管理されることが
当たり前になってくる。

となると、選手のレベルアップ、
戦術の話云々が、常識から覆されるわけです。

新たなプレースタイルが
生み出されることはもちろん、

バスケそのものに対する考え方が、
根底から変わることになります。

ファンエンゲージメントとファン体験

バスケットボールの進化は、
ファンとの関係性やファン体験にも
大きな影響を与えています。

ファンは選手たちの
華麗なプレーだけを楽しむだけでは
ありません。

選手の人間としての魅力に
集うファンもたくさんいます。

今後はそのファンとのつながり方も
多様性を極めることで、
従来にはなかった経済圏が次々と誕生してくる。

バスケットボールは、
単なるスポーツの枠を飛び越え、
エンターテインメントとしてもより愛される存在となっていきます。

持続可能性と社会的影響

バスケットボールの進化は、
持続可能性と社会的影響にも関連しています。

多様なバックグラウンドを持つ選手たちは、
社会における重要なメッセンジャーです。

多くの人に力強く生きる希望を与え、
社会を動かす原動力になります。

また、環境への意識が高まる中で、
バスケットボール界もエコフレンドリーな取り組みを進め、
社会的なリーダーシップを発揮しています。

まとめ

バスケットボールの進化は、
その歴史を通じて、
戦術とプレースタイルを変革してきました。

ショットクロック短縮による速い展開、
個人スキルの台頭、
アウトサイド主体のオフェンス、
ポストプレーなどの従来の戦術の見直しなど、
多くの要因がこの進化を支えています。

テクノロジーの進歩やファンの期待にも応えながら、
バスケットボールは未来へと前進し続けます。

バスケットボールは、
スポーツとしての魅力と社会的な影響を持ち、
変化し続ける姿勢がその魅力をさらに高めています。

この進化の行く末は、
はっきり言って誰にもわかりません。

しかしながら、
未知なるバスケットボールに
多くの人が期待を寄せているのは間違いありません。

ABOUT ME
Coach KAZU
Coach KAZU
バスケの戦術を考える人
チームを強くするバスケ戦術を日々研究しています。中学・高校・社会人リーグでプレー。引退後にバスケコーチのライセンスを取得。現在は静岡で中高生を指導しています。SNS総フォロワー数3.6万人。戦術に関する本も執筆。
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